最新のLIN RGBコントローラーにより、Melexisが自動車のアンビエント照明の性能を向上し、ユーザーの開発を簡易化する

MLX81113がアンビエント照明の機能性を向上し、ユーザーの開発を簡易化すると同時に、ASIL-A(自動車安全基準)でISO 26262に準拠 。
ベルギー、テッセンデルロ(2019年12月) - 自動車用アンビエント照明ソリューションで世界をリードするMelexisは、新世代のLIN RGB(W) LEDコントローラーで、ICファミリーのさらなる進化を実現する。 新たに加わったMLX81113は、世界中のほぼすべてのOEMですでに導入されてLIN RGBとも呼ばれるRGB LEDベースの自動車用アンビエント照明のさらなる進化を実現します。MLX81113は、既存のMLX81108と比較すると、オンチップメモリの容量拡大、高出力電流化、EMC特性向上を実現します。 また、ISO 26262機能安全性に準拠し、ASIL-A分類システムでの使用をサポートします。
MLX81113は、MLX16 FX 16ビットRISCマイクロコントローラーとともに性能向上のためのシステムROM、32 KBのアプリケーション用フラッシュメモリと2 KBのRAMを備え、システムオンチップとしてのトータル性能を向上させました。車載向け照明で重要となる輝度、発色を均一にするためのLED毎のキャリブレーション用データを保存するためのオンチップEEPROMを576バイトに拡大。
4つのLEDドライバはソフトウェアによるプログラミングが可能で、最大60 mAを供給できる、異なるサプライヤによる幅広いRGB LEDを使用できます。独立型PWMコントロールモジュールは、それぞれ最大16ビットの解像度で設定可能で、あらゆるカラーポイントと輝度レベルに調整することを可能にします。内蔵の温度モニタリング機能により、-40℃~125℃の温度範囲で安定した発色を実現し、すべてのカラーチャンネルで温度補正が可能です。赤、緑、青のあらゆる温度ドリフトの補正に対応することができます。評価用PCB、回路内エミュレータ、C-コンパイラパッケージを含む完全なツールチェーンを提供し、迅速なアプリケーション開発をサポートします。LINドライバー、カラーミキシング、数値演算ライブラリ、IC初期化ルーチンなど全ての必須のソフトウェアが用意されており、お客様のソフトウェア開発を支援します。
「今後、照明は車室内をカスタマイズし、差別化を図るために不可欠な機能の1つです。こうしたトレンドをサポートするためにも、最新製品をそろえ、照明製品シリーズを拡大していく予定です」と、Melexis社LIN製品ラインマネージャー、Michael Benderは語ります。「当社のLIN互換RGB(W)ドライバーは、エントリーレベルからミッドレンジ、高級モデルまで、高度かつ低コストの車両用アンビエント照明を提供します。MLX81113は、SOI(silicon-on-insulator)テクノロジーを使用し非常に高いEMC特性を実現し、トータルパフォーマンスを向上するとともに、外部コンポーネント数を減らします。また、システムレベルの機能安全認証を考慮して、ISO 26262に準じて設計されています」
MLX81113には、RGBアンビエントモジュールを車両の既存のLINネットワークに接続するためのトランシーバーおよびプロトコルハンドラーを含む、完全なLINシステムが搭載されています。LIN2.xおよびSAE J2602標準に準拠し、オートアドレッシングをサポートするオンチップシステムにより、モジュールサイズとトータル部品コストを最小限に抑えることができます。
最新のSOI(silicon-on-insulator)テクノロジーを用いて製造されたMLX81113は、高電圧I/Oを備え、電源電圧4Vという低電圧でも動作可能です。発車時、停車時などの車両の供給電圧が変動する場合でも優れたパフォーマンスを維持します。安全機能には、28Vのジャンプスタート、バッテリーの過電圧および低電圧の検出が含まれます。MLX81113は、現在量産中であり、AECQ-100に準じたPPAPが供給可能です。優れた熱性能を実現する、SOIC8裏面放熱パッドタイプとリードレスDFN10 3mm x 3mmの熱特性強化型タイプの二つのパッケージが選択可能です。
Video: LIN RGB LED driver for automotive ambient lighting (MLX81108/10/13) (1m07s):