Melexis、新型LINバスゲートウェイデバイスを発表

新型デバイスが近年の車載照明用途におけるLINバスの限界を克服
ベルギー、テッセンデルロ、2017年7月06日 – マイクロエレクトロニクスエンジニアリングの世界的大手であるMelexisは本日、一般的なLINバスを使用する最大16個のデバイスにおける限界を超える新たなLINゲートウェイを発表しました。それぞれのMLX81120は、メインのLINバスにLINスレーブとして接続され、車両のボディコントロールモジュール (BCM) から直接制御されます。 この新型デバイスでは、プライベートLINバス上で最大16個のLIN RGBスレーブモジュールを使用でき、LINバスを経由して単一のBCMに最大196個のLED照明デバイスを接続できます。
優れた機能を有する第2世代のLINゲートウェイは、広く使用されているMLX16 RISC CPUアプリケーションコントローラを使用します。この16ビットMCUはECC内蔵32kBフラッシュメモリ、16kB ROM、2kB RAM、ECC内蔵380b EEPROMを搭載。ROMには、LINドライバ、ブートローダ、マスライブラリ、RGBカラーミックスアルゴリズムがプリロードされています。
LINスレーブプロトコルコントローラは、最大19.2kBaudまでサポートし、LIN 2.xおよびSAE J2602に準拠しています。このブロックはフレームを自動処理し、メインアプリケーションへの割り込み負荷を低減します。またMLX81120には、LIN 2.xおよびSAE J2602に準拠したマスタ/スレーブLINトランシーバが搭載されています。第2のマスタートランシーバによって、車内に分散する周辺照明アーキテクチャが可能となります。これにより、複雑なボディコントロールモジュールや照明のECUの変更を必要とせずに、異なる車種や機器オプションの照明機能の追加や変更が容易となります。
4つの高耐圧I/Oライン、16ビットPWM出力、割り込み可能な入力、プリドライバ内蔵の10ビットADCを含む広範なI/O機能が組み込まれています。MLX81120は、スリープモードでの消費電流わずか20μAという効率性に優れた電圧レギュレータを有します。その他の機能として、LED温度補償、LEDリーク補償/制御、内蔵バッテリ、温度モニタなどがあげられます。
フレキシブルに構成可能なMLX81120は、フラッシュメモリを介して顧客のニーズに合わせて設定でき、LIN RGBに必要な外部コンポーネントの数がわずか3個であるため、基板スペースの節約とソリューションコストの削減を実現します。
Melexisの製品ラインマネジャーであるマイケル・ベンダーは次のように語ります。「自動車産業はMelexisにとってのコアマーケットです。照明ソリューションの普及にしたがい、特に車内においてLINバスにおけるアーキテクチャ面での限界を克服する簡単な方法が必要であることを設計担当者から聞いていました。新MLX81120はまさにこれを実現します。将来のユースケースに適した照明バスのセグメンテーションと拡張が可能であり、さらに、ボードのスペース(そしてコスト)を大幅に削減する一方で数多くの役立つ機能と保護を提供します。例をあげると幅広い照明の機能を追加しながらも、制御モジュールを可能な限りシンプルなまま維持することができるのです。」
-40℃〜+ 125℃の車載用温度範囲に対応し、小型のDFN4x4 12ピンパッケージに収められたMLX81120は、有用なデモボードや開発ソフトウェアとともにPPAPサンプルとしてご提供しています。
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