Melexis製モータードライバーがEVのプレミアム化に向けた新機能を強化

2023年6月29日、ベルギー、テッセンデルロ - Melexis社は、電気自動車のサーマルバルブ (正確なバッテリー温度管理) と膨張弁 (ヒートポンプ冷媒回路) を最適設計できるモータードライバー「MLX81334」を発表します。同製品は、EVの航続距離向上に貢献します。MLX81334は当社のembedded motor drivers製品ポートフォリオに、プレミアムソフトウェアに必須なメモリ拡張やOTA (Over-The-Air) サポートなどを補完します。
LINベースのMLX81334はサーマルマネージメントシステムのメカトロニクスへの導入を目的とした1A定格のモータードライバーです。このシングルチップデバイスは小型DC、BLDC、またはステッピングモーターを効率的に駆動させます。各ICにはマイクロコントローラ (16ビットアプリケーションプロセッサと別の通信プロセッサ)、4つのFETハーフブリッジドライバー、AD変換回路、さらにLINまたはシリアルインターフェイスが集積されています。MLX81334の64KBオンチップメモリ (MLX81332では32KB) は、高機能ソフトウェアでの使用に十分な容量を持ち、校正データだけでなく、より多くの機能安全ダイアグを組み込むことも可能です。加えて、MLX81334はOTA更新をサポートします。
MLX81334は同社の高電圧SOI (silicon-on-isolator) 技術の恩恵を受けています。同技術により業界をリードするロバスト性と高機能の統合が両立できます。その結果、合理的な形状でハイパワーな動作を実現しながら、ICの基板占有率は最小限に留まります。これにより、最も空間制約の厳しいメカトロニクスへの展開も可能とします。
MLX81334は5mm x 5mm 32-pin QFNパッケージにて提供します。12Vおよび24V自動車用システムに最適です。過熱、過電流、過電圧、低電圧保護機能がすべて含まれています。
同社のEmbedded Motor Drivers 製品のProduct Line ManagerであるMarc Lambrechtsは以下のように述べています。「近年の車載メカトロニクスでは、より高出力駆動できるハードウェアをより小さなPCBで提供する必要がある。当社の新型シングルチップドライバを採用することで、よりコンパクトなサーマルバルブ用電子制御回路を実現する。」「部品点数を抑え、魅力あるコストパフォーマンスを実現し、当社顧客のサーマルマネージメントシステムの競争力向上に貢献する。更に当社の経験豊富なエンジニアが顧客のRight the First Time(RFT)開発を支援する。」
このリリースに関する詳細は下記へ
URL: www.melexis.com/MLX81334