レベルセンシングのリードスイッチに代わる革新的なホールスイッチ

小型で非接触型のプログラム可能なICにより、液面レベル測定に障害のないアセンブリを提供
ベルギー、テッセンデルロ、2022年6月23日 - Melexisは液面レベル測定でより優れたアセンブリ歩留まりと信頼性を提供する、独自のプラグアンドプレイ磁気スイッチを発表しました。MLX92362の絶縁型フローティング出力では、負荷を直接駆動するための電力のみが必要となります。CMOSテスタビリティ(テスト容易性)、はんだリフロー、および非接触動作により、手間のかからないアセンブリが保証されます。複数のICを同じ3線式インタフェースで同期させることができます。
Triaxis®技術に基づくMLX92362およびMLX92361は、Melexisの特許取得済みフローティングスイッチで、連続的なレベルセンシングを実現します。プログラマビリティ(プログラム可能性)により、お客様はモジュールを微調整して、特定のアプリケーション向けに最適化することができます。これらのデバイスは、工場でトリミング(MLX92361)することも、またお客様のエンドオブライン(MLX92362)で調整することも可能です。
新しいホールスイッチデバイスは、実装の変更や追加の配線も必要なく、リードスイッチに直接置き換わります。リードスイッチに比べて大幅に小型化されており、フォームファクターが5分の1に削減されています。これらのソリッドステートコンポーネントは、可動部品がないため、信頼性が高く、長寿命です。機械的な摩耗や損傷の問題もありません。また、リードスイッチのようなモジュールアセンブリ時の高い故障率もありません。
MLX92362とMLX92361はいずれも、最大100 mAの電流を切り替えて直接負荷を駆動できる完全絶縁型出力を備えています。これらのMelexisスイッチは、4.5~28 Vの電圧範囲で高い電源レール汎用性を備えています。複数のセンサーを1つのモジュールに接続し、内蔵のデイジーチェーン機能を使用して同期させることができます。
MLX92362とMLX92361はいずれも6リードTSOTパッケージに収納されています。これらは表面実装型であるため、リフローはんだ付けによるアセンブリプロセスが簡素化されます。動作温度範囲は-40℃~150℃です。
「MLX92362とMLX92361は、磁気センサー技術における弊社の優位性を改めて示すものであり、機械式スイッチやリードスイッチによるレベルセンシングが不要になります。お客様は、液面レベル測定や非接触型ロードスイッチの実装時により優れた品質を享受できるようになります。」と、Melexisの位置センサーのグローバルマーケティングマネージャー、Dieter Verstrekenは述べています。「SOI(silicon on insulator)技術を使用することで、電源電圧から完全に絶縁された出力が得られます。弊社の高度なTriaxis磁気センシングにより、高い精度と信頼性を実現できます。」
現在サンプルが入手可能であり、またお手頃価格の開発用プログラミングツールも順次提供の予定です。
これらのホールスイッチデバイスの詳細については、www.melexis.com/MLX92362をご覧ください。