Melexisは測定範囲2000 Aを超えるIMC-Hall®電流センサーの製品群を拡充

MLX91216 XHF高速電流センサーICが組み立ての円滑化、精度の向上、安定性の強化を実現
ベルギー、テッセンデルロ、2021年1月 - 微細電子工学会社のMelexisは、独自のIMC-Hall®技術の容易さと精度を高電流測定に拡張した超高磁場電流センサーMLX91216 XHFを導入し、新たな自動車向け用途に対応します。
2000 Aを超える電流測定が可能なMLX91216 XHFは、バッテリーマネージメントシステム(BMS)の冗長モニタリング、スマートフューズの過電流検知、トラクションインバーターおよびブースト/回復インバーターの位相電流測定に適しています。このセンサーは、ユーザープログラミングが可能なフィルタリングにより最適な信号対ノイズ比の解像度、応答時間および帯域幅を調整でき、断線検知を含む診断機能が内蔵されています。
表面実装型装置SOIC8には、Melexisの特許取得済みのIMC(Integrated Magnetic Concentrator)が含まれており、シンプルなU字型磁気シールドと組み合わせることで、母線電流の正確な非接触測定が可能になります。PCBに装着するとき、このセンサーはシールド内の母線上に配置されるため、従来のホールセンサーよりも組み立てが容易になります。この実証済みのIMC-Hallがコアレスソリューションと違うのは、機械的な遊びにおいてはるかに寛容な点です。つまり、測定は磁場勾配に基づいていません。磁場勾配は、重要な熱のホットスポットを発生させる極めて重大な母線の機械加工によって生まれます。一方、IMC-Hall® 技術は、コアレス技術の利点、つまり表面実装のパッケージソリューションを提供するより小型のアセンブリに適合できる特徴を活用することで、コアベースソリューション特有のリード曲げ加工/整形を必要とする複雑なスルーホールパッケージを回避します。
MLX91216 XHFは、正確で高速な電流測定を提供するMelexis IMC-Hallセンサーの製品群を拡充し、広範な自動車および産業用途に対応します。
MLX91216高磁場(HF)バージョン:200~600 A
MLX91216極めて高磁場(VHF)バージョン:400~1200 A
MLX91216超高磁場(XHF)バージョン:800~2000 A
現在販売中のMLX91216 XHFは、自動車用途向けAEC-Q100 グレード0認定済みで、-40 °C~+150 °Cの温度範囲で動作可能です。このセンサーの測定範囲は±25 mT~ ±90 mT、直線性は±0.2%(フルスケール)まで、応答時間は2 μs、オフセットドリフト5 mV未満/感度ドリフト1% 以内の高い熱安定性があります。