Melexisが、ASIL-B機能安全性をサポートする AEC-Q100認定済み磁気位置センサーICを導入

プログラム可能なソリューションが、直線運動と回転運動の両方に対処する柔軟性を提供
2021年6月10日、ベルギー、テッセンデルロ - グローバルマイクロエレクトロニクスエンジニアリング会社のMelexisは、2つの新しいデバイスを追加することにより、非接触位置センサーのポートフォリオを拡張しました。MLX90421とMLX90422は同社独自のTriaxis®高精度磁気感知技術を利用しています。パワートレインアクチュエータ、ペダル位置決め、燃料計、トランスミッションシステムなどコスト意識の高い自動車向けの用途に使用されることが意図されていますが、工業実装にも適しています。これらのICには、機能安全性や電磁両立性(EMC)の特性において優れた機能があります。これらは高温での操作もサポートします。
磁気感知エレメントに加えて、それぞれの新しい位置センサーICには、内蔵のデータ変換、デジタル信号処理、プログラム可能な出力ステージドライバがあります。これらは、回転でも直線でも位置を正確に特定するように構成できます。MLX90421はレシオメトリックアナログ出力またはパルス幅変調(PWM)出力を提供し、MLX90422はSAE J2716に従ってSENT(Single Edge Nibble Transmission)出力を提供します。
周囲動作温度範囲が-40~160°Cで広いため、高い温度の熱を放出するエンジンコンパートメント内にも導入できることを意味します。自動車業界で現在よく見られるエンジンの小型化のトレンドの波に乗ることができます。Safety Element Out of Context (SEooC) のアプローチにより、ISO26262の機能安全性のガイドラインに完全に準拠していて、センサーICはASIL-Bレベルをサポートしています。EMCテストを最初から適切な方法でできるように設定されているため、この新しいICはMelexisの既に確立されているMLX9037x製品ファミリーに近いパフォーマンスを提供します。このため、試行錯誤を必要とせず一度の試験で、設計作業をすばやく完了し、関連のエンジニアリングコストも最小に抑えることができます。-18~34Vの出力保護、-18~37Vの電源保護などの絶対最大定格(AMR)の改善により、電気負担荷重のリスクが軽減されます。
MLX90421とMLX90422は、SOIC-8のパッケージフォーマットまたはPCBレスのDMP-4でシングルダイにより供給できます。これらのオプションは同社が以前にリリースしたデバイスと後方互換性があり、完全互換品として交換できます。完全な冗長性のあるデュアルダイのTSSOP-16のパッケージも、システムの冗長性が求められる安全性が重要な状況で利用できます。