Melexis、革新的な小型遠赤外線(FIR)センサで 温度センサの製品ラインを拡大

新MLX90632 SMDデバイス、様々な用途に対応する熱に強いソリューション
2017年11月23日ベルギー、テッセンデルロ – 世界的なマイクロエレクトロニクス・エンジニアリング企業であるMelexisは、正確な温度測定が求められる様々な用途向けの小型遠赤外線(FIR)センサの新たな製品を発表しました。
新たなMLX90632シリーズは、すべての物体は熱を放射するという原理を活用して確立されたMelexisの遠赤外線(FIR)技術に基づいています。超小型の統合型サーモパイルCMOS ICは、センサ素子、信号処理、デジタルインターフェース、光学センサが単一の3x3x1mm QFNパッケージに集約された総合的なソリューションです。したがって、現代の幅広い用途に素早く簡単に組み込むことができます。
温度勾配と急速な温度変化が生じた場合に、この極めて正確なデバイスは高い水準の温度測定安定性を実現するため、周知の事実となっている既存の赤外線センサの弱点を克服できます。さらに、Melexisは標準のPCBアセンブリ技術と互換性のある表面実装型(SMD)パッケージを提供しています。
本日、MLX90632製品シリーズ初の商用グレードバージョンが発売されました。今後発表されるMLX90632のバージョンは、特に極めて厳しい医療用途の要求仕様を満足するものとなる予定です。
スマートデバイスのメーカーは、正確な温度測定を導入することで自社製品を差別化できます。Melexisは、視野角を絞った光学レンズをデバイスに組み込むことにより、対象物の距離を延ばし、測定の精度を向上することを可能にしています。
MLX90632は、正確に温度を測定することが重要な用途、特に温度の変化が大きい環境や、利用できるスペースが限られている場合に使用される予定です。したがって、白物家電や関連の商品、スマートサーモスタットでの室温モニタリング、サーバールーム、もしくはタブレットやスマートフォンなど携帯電子デバイスへの組み込み用途での使用が見込まれています。
温度センサのマーケティングマネージャー、ヨリス・ロエルズは次のようにコメントしています。「Melexisはすでに何百万台の赤外線温度センサデバイスを出荷しています。また、当社の世界に通用する専門知識と技術に基づいて開発されたこの新しいICは当社のロードマップにおいて重要な節目となります。MLX90632は、多くの用途において前例のないセンサ技術です。これにより、業界をリードするメーカーは、自社の用途を差別化し、現在だけでなく将来的なエンドユーザーのニーズに対応できるようになります。」
Download MLX90632 product flyer (PDF - 2.43 MB)
Video: MLX90632 miniature infrared thermometer IC (2:49):